ビタミンCは美容皮膚科などの美容医療の現場でも広く使われているそう。ビタミンCにはどんな効果があるのでしょうか?
日々のケアにどのように取り入れるのが効果的なんでしょうか?日々多くの女性の肌に向き合っている美容皮膚科医の先生に、ビタミンCのあれこれを質問してみました!
皮膚科医 形成外科医
糸井 由里恵(いとい ゆりえ)先生
資格
•下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医
•日本形成外科専門医
•日本抗加齢医学会専門医
所属学会
日本抗加齢医学会
A.食事からの摂取も大事。でも塗るのもOK。
もちろん、バランスの良い食事からの摂取は健康維持のために重要です。ビタミンCは身体中で消費されるので、気になるところには肌に直接塗布するのもいいでしょう。本来ビタミンC(アスコルビン酸)は酸化しやすく壊れやすい物質なので、化粧水や美容液の外用剤として使用する場合は、壊れずに肌の奥角質層まで届く工夫がされているものがよいでしょう。
A.人によってはピリピリとした刺激を感じることも。
人によっては刺激を感じることも。普段は大丈夫な人でも、生理前やピーリング後、男性の場合は髭剃り後など、肌が敏感になっているタイミングには刺激を感じることがあるかもしれません。ビタミンC化粧品といっても商品によって濃度や配合成分は様々です。中には、主要成分そのものではなく添加物が原因の肌荒れもあります。肌が敏感な人はパッチテストを行って確認してから、様子をみながら使いましょう。
A.美は1日にして成らず。未来の肌のために、継続が大事。
どんなケアでも継続が大事です。数年後、数十年後の未来の自分が綺麗な肌でいるためには、基本的なことを地道に継続していくことが重要です。乾燥や肌荒れを防止し、ハリのあるキメ細かい肌へと整えていきましょう。
A.朝塗っても大丈夫です。ただし、しっかり紫外線対策を。
確かにビタミンCを塗った後は日焼けに注意する必要はあります。ビタミンCを塗った後で強い日焼けをすると、赤くなったり腫れたりすることがあります。でもだからといって、朝塗ってはいけないということではありません。日焼け止めを塗ってしっかり紫外線対策をすればリスクを避けられます。ビタミンCを塗った後に日焼け止めなしで日光に当たるのは避けてください。そもそも紫外線は美肌の大敵なので、日焼け止めは年中マストで使うことをおすすめします。
A.まずは食事、睡眠。それから洗顔の見直しを。
まずはバランスのよい食事、睡眠など、基本的なこと。ストレスが多い人、たばこを吸う人などは体内のビタミンC消費が激しくなります。そういった人は特に体内のビタミンCをサプリメントで補うことも考えてみては。
それから、乾燥が気になる人はクレンジングや洗顔を変えてみると改善することがあります。クレンジングや洗顔の洗浄力が強すぎて必要な皮脂まで奪ってしまっていて、結果乾燥している、というケースは多々見られます。「皮脂の奪いすぎ」をしていないか見直してみるのもいいでしょう。
ビタミンCは美容医療の場でも広く使われています。
ビタミンCは美容皮膚科やクリニックなどの美容医療の場でも広く使われています。取り入れる方法も様々で、飲む(サプリメント)、塗る(化粧品)という一般的な方法のほか、美容皮膚科やクリニックでは機械を使ったイオン導入、点滴なども行われています。
ピュアビタミンCの商品化には高い技術力が必要です。
「ピュアビタミンC」は濃度が高い反面、壊れやすく商品化が難しい成分です。「ピュアビタミンC」を化粧品として商品化するには高い技術力が要求されます。
どんなケアでも継続が大事!
数か月後、数年後、数十年後の未来の自分が綺麗な肌でいるためには、基本的なことを地道に継続していくことが重要です。これはどんなケアでも変わりません。